眼科通信

眼科通信Vol.176【白内障手術】

白内障の手術は、点眼薬などを用いた局所麻酔で行われます。

白内障という病気は、目の中のレンズ(水晶体)が加齢による変化で濁ることによって、

視力低下を引き起こす病気です。

手術では、その水晶体の濁りを超音波で吸い取り

眼内レンズという人工のレンズを挿入します。このレンズが、水晶体の役割を担います。

手術時間は消毒なども含め、20~30分程度が一般的です。

当院では日帰りで行っており、手術の1時間前に来院して頂いております。

白内障の根本的な治療は手術しかありません。もともとの眼底の状態にもよりますが、

手術をすることで白内障が原因で低下した視力は改善し、見えやすくなります。

 

 

白内障が一回しか起こらない理由

術後は白内障の原因となる水晶体がすでにない状態であるため、

「白内障」がもう一度起こることはあり得ません。

ただ術後にいったん視力が回復した後にも、

手術合併症やほかの疾患が発症すると、視力が低下することはあります。

 

後発白内障(こうはつはくないしょう)

白内障手術の際には水晶体(すいしょうたい)嚢(のう)を残し、嚢内に眼内レンズを挿入します。

その眼内レンズの入れ物となる水晶体嚢が混濁してしまうのが、後発白内障です。

早ければ術後数週間で起こることもあれば、何年も経過してから起こることもあります。

後発白内障が起こると、まるで白内障が再発したかのように見えにくくなり、

目がかすみ、視力が低下してしまいます。YAGレーザーで後嚢を切開することで治療できます。

YAGレーザーは外来での処置が可能です。

 

 

☆白内障の手術をするには、眼科専門医による診察が必要です。

診察により手術の適用が認められた後、必要な検査を行います。

☆白内障の手術は、視力を上げる為のものではなく、水晶体の濁りを取り除くものです。

術後の見え方などには個人差があり、術後眼鏡などが必要となる場合があります。

☆当院の手術は完全予約制となっております。

     詳しくはスタッフまでお問合せ下さい。

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