眼科通信

眼科通信Vol.187【浅前房・急性緑内障発作】

浅前房とはどのような状態なのでしょうか?急性緑内障発作とは?

虹彩(こうさい)という、いわゆる茶目よりも前側を前房(ぜんぼう)といいます。

前房は房水(ぼうすい)という組織で満たされています。この房水は、

水晶体と角膜の栄養補給・老廃物の運搬・眼圧の恒常化の役割を担い、

前房にあるスペース(隅角(ぐうかく))を通り排出されます。

近視の場合は眼球が長く、前房も深いことが多く、

遠視の場合は前房が浅いことが多いです。

この前房が浅いことを浅前房(せんぜんぼう)と言います。

 

浅前房だとどうなりやすいのか?

浅前房の場合、隅角も狭くなり、閉塞する場合があります。

隅角が閉塞すると、眼の中に水分が過剰に貯まり、眼圧が上昇します。

これを急性緑内障発作(きゅうせいりょくないしょうほっさ)と言います。

急性緑内障発作時には、眼痛・充血・目のかすみなどの眼症状のほか、

頭痛や吐き気をきたす場合があります。

症状が激しいために、救急車で来院するケースも少なくありません。

隅角閉塞が徐々に起こった場合は、眼圧がゆっくり上昇するため、

自覚症状が乏しい場合もあります。

 

急性緑内障発作が起きている状態を放置すると、視神経の障害が急速に

進行するため、ただちに治療を開始して発作を解除させる必要があります。

最近では、水晶体因子が強く関与していると思われる急性緑内障発作に対し、

ある程度の白内障があれば、白内障手術を行うこともあります。

(白内障手術を行うことによって、水晶体の厚みを軽減することができ、隅角が開大します。)

浅前房であるかどうかは、眼科医の診察でわかります。

 

浅前房は、遠視の方、白内障の始まり、60歳以上の女性に多いと言われています。

気になることがあれば、眼科専門医へご相談ください。

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