眼科通信

眼科通信Vol.138【緑内障】

 緑内障(りょくないしょう)

緑内障とは眼圧の上昇や視神経の虚弱性により視神経が障害され、特徴的な変化が視神経と視野に生じる疾患です。

日本の失明原因第一位となっています。

眼圧を下げることで進行を遅らせることができ、早期発見、早期治療が大切です。

原因

緑内障のしくみのすべては解明されていませんが、原因の一つは眼圧です。

眼圧とは眼の中の圧力で、これにより眼球は球形を保っています。房水と呼ばれる毛様体で産生される液体により一定の圧力になっています。

房水の産生と排出がアンバランスになると眼圧が上昇し、視神経乳頭部に乳頭陥凹拡大などの変化をきたし、視神経が障害されます。

視神経障害が進行すると弓状暗転や鼻側階段などの緑内障に特徴的な視野障害が現れます。

しかし、高眼圧=緑内障ではなく正常範囲内の眼圧でも視神経の虚弱性などが原因で緑内障を発症する正常眼圧緑内障もあります。

自覚症状は緑内障初期ではあまりなく、視野障害を自覚するころには進行してしまっているころが多いです。

治療

緑内障の治療は視神経障害の進行を抑制するために眼圧を下降させる必要があります。

大きく分けて薬物治療、手術治療があります。

複数の点眼薬治療を行っても目標眼圧が未達成の場合や眼底所見や視野所見の悪化を認める場合は手術治療を行います。

詳しくは専門医までお尋ねください。

 

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