眼科通信

眼科通信Vol.178【結膜下出血】

痛みもめやにもないけれど、鏡を見たら白目が真っ赤になっている!

充血ではなく出血?結膜下出血をご存じですか?

 

結膜下出血とは?

結膜下出血とは、結膜下の小さい血管が破れ出血したもので、

白目部分がべったり赤く染まります。

少し目がゴロゴロすることがありますが、自覚症状がないことが多く、痛みなどもありません。

原因は様々で、思い当たる誘因がなくても出血します。

他人に指摘されて初めて気づくことや、鏡を見て気づくことが多いようです。

結膜下の出血では、眼球内部に血液が入ることはなく視力低下の心配もありません。

 

出血は、1~2週間ほどで自然に吸収されることが多いですが、

強いものでは2~3ヶ月ぐらいかかります。

いずれにしても自然に吸収されるので、ほとんどの場合心配はいりません。

 

 

★気を付けたい結膜下出血

●眼外傷を受けた場合       ●痛みやかゆみ、めやにを伴う場合

●ひんぱんに繰り返す場合     ●熱を伴う場合

多くの場合、結膜下出血は放置しておいても構いません。

しかし、上記の場合は自分の症状をしっかりと眼科医に伝え、診てもらいましょう。

 

結膜下出血の原因と治療

血膜下出血の原因はいろいろとあります。

①眼局所の原因 ②全身性疾患 ③原因不明のもの この3つにわかれます。

出血自体は、軽度であれば10日前後で自然吸収され白目にもどるため、治療は必要ありません。

ただし、眼局所や全身疾患の場合は、原因疾患の治療が必要です。

 

出血と充血の違い

出血は血管が破れて血液が出たもので、血管の走行がみえません。

一方、充血は細い血管が拡張した状態をいいます。

 

まず、眼科医に診察してもらい指導をうけましょう。

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