眼科通信

眼科通信Vol.174【コンタクトレンズ障害】

とても身近になったコンタクトレンズ、正しく使用し、定期検診を受けていますか?

間違った使い方をしていると、眼に障害が起きることがあり危険です。

 

コンタクトレンズが眼鏡と比べ優位な点

コンタクトレンズ(CL)は、角膜に直接乗せるため、

後述のように、眼鏡と比べて優位な点があります。

①視野は、CLでは裸眼と同じ範囲ですが、眼鏡はレンズの大きさに限られます。

②像のゆがみはCLでは目を動かしても像のゆがみは起こりませんが、

眼鏡はレンズの像のゆがみが起こります。

 

ハードコンタクトレンズの特徴

・異物感を生じやすい・外れやすい

・障害が起きた場合、初期に痛みが出る為、重篤な障害を生じにくい

・角膜の乱視矯正に優れている

 

ソフトコンタクトレンズの特徴

・装用感が良い

・障害が起きた場合に気付きにくい

・汚れやすい

・耐久性・角膜の乱視矯正が低い

 

障害とその原因

点状表層角膜炎(てんじょうひょうそうかくまくえん)

角膜の一番上にある層の細胞が

脱落している状態です。

角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)

角膜上皮がはがれている状態です。

角膜浸潤(かくまくしんじゅん)

角膜に傷ができて炎症を起こした状態です。

角膜潰瘍(かくまくかいよう)

角膜浸潤が悪化し、深い傷が進行した状態です。

感染を伴った場合は失明の危険性もあります。

 

原 因

・レンズによる酸素不足

・レンズと角膜の摩擦

・レンズの汚れ

・感染

 

 

予防するためには…

・眼科専門医による定期健診を受ける

・レンズに合った正しい使い方をする

・レンズをよく洗浄・消毒し、正しいケアをする

・何か異常を感じた場合はすぐにレンズの使用を中止し、眼科を受診する

 

気軽に使用できるコンタクトレンズ、

違和感などを放置して使い続けると…失明に繋がることがあります。

正しい使用と定期検診を!

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