眼科通信

眼科通信Vol.179【睫毛乱生】

この病気をひとことで言うと

睫毛(まつげ)の生え方が乱れることで目が傷つく病気です。

 

睫毛乱生とは、上下眼瞼縁からまつげが乱れて生えている状態を指します。

乱れたまつげが目に当たって、角膜や結膜を傷害することで

ゴロゴロとした異物感や痛み、流涙などの症状を自覚します。

 

検査では、目に薬をつけたり、顕微鏡で目を直接見たりすることで、

まつげが目に当たっていないか、目に傷が付いていないかを確認します。

まつげが目に当たっていて、目の表面が傷ついている場合は、

ピンセットでまつげを抜くなどの治療を行います。

まつげは1~2カ月ほどで元の長さまで伸びてしまうため、定期的な通院と検査が必要です

 

似た疾患に眼瞼内反(がんけんないはん)があります。

眼瞼内反も、まつげが内側に向くことで目の表面を障害する疾患ですが、

まつげ全体が内側に反転しているため、まつげは整列した状態で目の表面に当たっています。

原因はさまざまですが、加齢による皮膚組織のたるみなどが、原因として多くみられます。

 

詳しくは担当医までお尋ねください。

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